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探偵食堂 ~猫まんま~
調査が終わり、依頼者に報告を終えたころ、俺のもうひとつの仕事が始まる。
営業時間は調査が入ってない時。人は「探偵食堂」って言ってるよ。
メニューはない。勝手に注文されてもできないものは作らないよってのが俺の営業方針さ。
客が来るかって?
それが結構来るんだよ。
今日のメニューは「猫まんま」だ。
店を閉めようとした朝6時半頃・・・
「かつぶしある?」
「あるけど・・・、なんだい?」
「あったかいご飯に乗っけてお醤油かけて食べたいんだけど・・・」
「・・・猫まんまかい?」
「・・・おじさんも好き?」
「ああ、・・・あんた、時間あるのかい?」
「うん、・・・お金はあんましないけど」
「どうせなら出来立てのめしで作ってやろうか、俺も喰いたくなってきた」
「ほんと」
「ああ」
こうして始まる「深夜食堂」第2話。
アタマに「売れない」がつく演歌歌手のみゆきが恐る恐る初めて入った「めしや」でマスターに頼んだのが「猫まんま」。
アルミの炊飯鍋で炊いためしに削り器で削りたてのかつおぶしをたっぷり乗せて醤油をまわしかけた「猫まんま」を出されたみゆきからは一口食べるたびに笑顔がこぼれる。
この日から「めしや」に通うようになったのをきっかけに売れっ子演歌歌手となっていくみゆきなのだが・・・。
俺が「深夜食堂」のなかでも大好きなエピソードの一つさ。
うちには削り器がないので「削り節」で。ただしちょっといいのを。
めしは土鍋で炊いた炊き立てで。
飯がうまいと幸せな気分だ。
茨城県筑西市、下妻市の調査もSHD探偵事務所にお任せください。
*「探偵食堂」は架空の店舗であり、実在しません。
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卯年
2023年になり、もう半月が経ちそうな今日この頃。
昨年末から年始は、数件の案件を解決すべく茨城県と東京都内を忙しく行き来していました。
今年私は年男。
必要とされれば、茨城県内だけでなく東京都内でも他県でも、うさぎのようにぴょんぴょん飛び周って頑張ります!(いつものことですが)
弊社を必要とするご依頼者様の問題解決に、社員一同全力で対応致します!
本年もどうぞよろしくお願い致します。
画像は、忙しい合間に癒やしを求めて行った(日帰り…泣)栃木県の温泉場から撮った1枚です。
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探偵食堂 ~雑煮~
調査が終わり、依頼者に報告を終えたころ、俺のもうひとつの仕事が始まる。
営業時間は調査が入ってない時。人は「探偵食堂」って言ってるよ。
メニューはない。勝手に注文されてもできないものは作らないよってのが俺の営業方針さ。
客が来るかって?
それが結構来るんだよ。
今日のメニューは「雑煮」だ。
去年の最後は年越しそばだったので年初めにはやっぱり雑煮だよね。
我が家の雑煮は岡山県津山出身である父親の実家の味さ。
餅は茹でた丸餅、具はかまぼこ、しいたけ、ほうれん草、牛肉のしぐれ煮、いくら、最後に薄削りの鰹節を乗せ、そこにスルメで出汁をとったしょう油味のつゆをかける。
子供の頃、つゆをかけた時にゆらゆら踊る鰹節を見てよろこんでいたっけ。
それから、雑煮のお供にはたくあん。
「餅で胸やけしたときには大根が効く」と言って、母親が必ず出してくれていた。
この雑煮を母は父から教わり、結婚して以来、そして俺が小学生のときに父と離婚した後も母親が作る雑煮はこれなんだよ。
今回のはそんな我が家の雑煮とは少々違ってしまったんだが、餅は角餅でつゆは鰹だしのしょうゆ味。牛肉はそのつゆで煮たものでなんとか雰囲気を再現したつもりさ。
冬休みに友達がうちに遊びに来た時、母がこの雑煮を友達に振る舞うと具に牛肉やいくらが乗っかってるんでみんなびっくりしていたな。
そんなとき、貧乏なうちだけどこの雑煮は少し俺の自慢だった憶えがある。
*「探偵食堂」は架空の店舗であり、実在しません。
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探偵食堂 ~年越しそば~
調査が終わり、依頼者に報告を終えたころ、俺のもうひとつの仕事が始まる。
営業時間は調査が入ってない時。人は「探偵食堂」って言ってるよ。
メニューはない。勝手に注文されてもできないものは作らないよってのが俺の営業方針さ。
客が来るかって?
それが結構来るんだよ。
今日のメニューは「年越しそば」だ。
前回から更新がしばらく滞ってしまったが、おかげさまで本日までいそがしくさせていただきました。
今年最後の投稿はやはり「年越しそば」だと思い、なんとか年内に更新が間に合った。
忙しかったのでカップ麺でいいかなと思ったけど、やっぱりそれではなと考えなおし、生麺の二八そばにした。
一緒に写っている七味はつくばの苅谷七味加工所さんの「福来みかん入り七味唐辛子」だ。
今回、かまぼこを切る際に「紀文」さんのサイトで紹介されていた「かまぼこから板をはずすときのテクニック」をやってみたら気持ちいいくらいきれいにはずすことができた。
やり方はかんたんで、かまぼこを立てて身と板の間に包丁の背をあてて下向き動かすだけ。
これまで刃のほうでやっていたが少なからず身が板に残ってしまっていた。
しかしこの方法でやるときれいに、しかも簡単にはずれた。
気になった方はぜひお試しを。
それではよいお年をお迎えください。
*「探偵食堂」は架空の店舗であり、実在しません。
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探偵食堂 ~油揚げのピザ~
調査が終わり、依頼者に報告を終えたころ、俺のもうひとつの仕事が始まる。
営業時間は調査が入ってない時。人は「探偵食堂」って言ってるよ。
メニューはない。勝手に注文されてもできないものは作らないよってのが俺の営業方針さ。
客が来るかって?
それが結構来るんだよ。
今日のメニューは「油揚げのピザ」だ。
生地を油揚げに置き換えて作るピザ。
コストも安く、手軽に作れて本物のピザよりヘルシー(のはず)。
ネットで「油揚げのピザ」と検索すればたくさんのレシピがヒットするだろう。
ウチの作り方は油揚げの表面にケチャップを塗り、スライスしたサラミとピーマンをのせた上にとろけるチーズを覆い、マヨネーズを適量かけたもの焼く。
この焼きを担当するのがウチの影のシェフ、ウォーターオーブンレンジの「ヘルシオ」さんだ。
今年1月に購入して以来、料理の幅が広がって大変重宝しており、現在俺にとって今年のベストバイだ。
何度かこれを「ピザモード」で作っているけど、今回初めて「ヘルシオ」さんにおまかせする前にあらかじめフライパンで油揚げを軽く焼いておいた。
その結果、明らかにサクサク感が違う今まで以上に旨そうなものに焼き上がった。
仕上げにオリーブオイルとミルで引いたブラックペッパーをかけたら出来上がりだ。
そういえばちょうど一週間後に健康診断がひかえているので今週はこういったヘルシーな料理にしておこう。
*「探偵食堂」は架空の店舗であり、実在しません。
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探偵食堂 ~肉吸い(但し豚肉で)~
調査が終わり、依頼者に報告を終えたころ、俺のもうひとつの仕事が始まる。
営業時間は調査が入ってない時。
人は「探偵食堂」って言ってるよ。
メニューはない。勝手に注文されてもできないものは作らないよってのが俺の営業方針さ。
客が来るかって?
それが結構来るんだよ今日のメニューは「肉吸い」だ。
この夏はおかげさまで本業を忙しくさせて頂き、約2ヶ月ぶりの「探偵食堂」の投稿さ。
「肉吸い」を知らない人に一応説明すると、早い話、肉うどんのうどん抜きで大阪なんば千日前にあるうどん屋「千とせ」が発祥の一品だ。
本来は牛バラ肉なのだが今回は豚バラ肉で作ってみた。
つゆは「きつねうどん」の回と同じ作り方の関西風のもの。
そして「千とせ」で肉吸いのお供として定番の玉子かけご飯。
ちなみにご飯が茶色っぽいのはもち麦をませたご飯だからだ。
「肉吸い」が誕生したいきさつが二日酔いで軽く食事をしたかったある芸人さんが「肉うどんのうどん抜き」を頼んだことなのに、いつの頃から玉子かけご飯を一緒に食べるのが「千とせ」で肉吸いを注文する時の定番になったようだ。
「千とせ」ではこの玉子かけご飯をご飯の量で「小玉」・「大玉」と呼び注文するのだが、本当にこの組み合わせ最高でこれを最初に注文した人に感謝。これは俺が一昨年、出張で大阪に行ったときに「千とせ」を訪れて注文した「肉吸い」と「小玉」さ。
見た目もそうだが味もやっぱり本家にはかなわないよね。(サムネ「千とせ」さんのにしちゃった)
「アメリカ雑貨のテーマパーク! キャンディタワー」というサイトで「千とせ」の秘伝レシピが公開されていたので今度はこれで作ってみるよ、もちろん牛で。SHD探偵事務所 守谷には常に向上心を持つ探偵が所属しています。
*「探偵食堂」は架空の店舗であり、実在しません。
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探偵食堂 ~麦とろご飯~
調査が終わり、依頼者に報告を終えたころ、俺のもうひとつの仕事が始まる。
営業時間は調査が入ってない時。人は「探偵食堂」って言ってるよ。
メニューはない。勝手に注文されてもできないものは作らないよってのが俺の営業方針さ。
客が来るかって?
それが結構来るんだよ。
今日のメニューは「麦とろご飯」だ。
麦とろご飯にはねばりの強い大和芋や自然薯などが合うそうだが今回は安くて手軽に手に入る長芋にした。(長芋は他の種類に比べて水っぽいらしい。)
そして麦飯はもち麦ではなく押し麦が「麦とろご飯」には合うとのこと。
ということで白米と押し麦を3:1の分量で土鍋で炊いた。
麦とろご飯で思い出すのは映画「深夜食堂」の多部未華子さん演じる「みちる」だ。
色々あって「めしや」での最後の日、みちるがマスターに作ってもらう料理がとろろご飯。
山芋をすり鉢ですり、店の裏手で土鍋を七輪にかけてご飯を炊くマスター。
カウンターではすり上がったとろろとみそ汁に空のご飯茶碗を前にしたみちるがご飯の炊きあがりを待つ。
ご飯が炊きあがった土鍋をみちるが待つカウンターの前に運び、ふたを開け、ご飯をほぐすマスター。
待ちきれんばかりにお椀を両手で持ちながら土鍋のご飯とマスターを交互に見つめるみちる。
みちるからお椀を受け取り、炊き立ての白飯を丁寧によそって「はいよ」とみちるに渡すマスター。
・・・。
あれっ、麦飯じゃなくて白飯っ?
このシーン再現しようと思って、もち麦しかなかったからわざわざ押し麦を買いに行ってしまったよ。
みちるの話のサブタイトルも「麦とろご飯」じゃなくて「とろろご飯」だった。まぁ、旨かったからよしとするか。
次は山芋と白飯で作ってやるよ。*「探偵食堂」は架空の店舗であり、実在しません。
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探偵食堂 ~ぬか漬け~
調査が終わり、依頼者に報告を終えたころ、俺のもうひとつの仕事が始まる。営業時間は調査が入ってない時。人は「探偵食堂」って言ってるよ。
メニューはない。勝手に注文されてもできないものは作らないよってのが俺の営業方針さ。
客が来るかって?
それが結構来るんだよ。
今日のメニューは「ぬか漬け」だ。
うちのぬか床は20年もの。ちょうど探偵のキャリアと同じだ。
ぬか床の手入れは大変だと思っている人がいるようだが意外とそうでもない。
仕事柄、帰れない日もあるが、前もって分かっていればぬかや塩を多めに足しておいたり、長く留守にするときはぬか床を冷蔵庫に入れておけばいい。
2ヶ月近く調査で留守にしていた時もあったけど、ぬか床のうわずみを数センチくらい取り除いた後、ぬかと塩を足し、何日か捨て漬けをすれば元通りになる。
そうやってぬか床の世話をしていると愛着がわいてきて、何ならぬか床が可愛くも思えてくるんだから不思議なもんだよ。ぬか漬けはぬか床からあげたてが一番旨いんだよ。
なるべく風味が落ちないようにボールに溜めた水につけてさっとぬかを落とす。(なかにはあえてぬかを残して食べる人もいるようだ。)
そのあと30分程度冷蔵庫で冷やせば旨いぬか漬けの出来上がりだ。
スーパーとか売ってるのはぬかを落としてからだいぶ時間が経ってるから風味がまったくなくて旨くないものが多い。
うちのだって残ったのを次の日に食べるときには風味が落ちてあまり旨くなくなってるからね。
昔、料理研究家と名乗る人がテレビ番組でぬか漬けを使って酒の肴を作っていくというのを観たんだけど、この人、ぬか漬けを流水でジャブジャブ洗ってたよ。
肩書なんて名乗ったもん勝ちだね。
お悩み事のご相談は本物の探偵が所属するSHD探偵事務所 守谷へ
*「探偵食堂」は架空の店舗であり、実在しません。
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探偵食堂 ~菜めし~
調査が終わり、依頼者に報告を終えたころ、俺のもうひとつの仕事が始まる。
営業時間は調査が入ってない時。人は「探偵食堂」って言ってるよ。
メニューはない。勝手に注文されてもできないものは作らないよってのが俺の営業方針さ。
客が来るかって?
それが結構来るんだよ。
今日のメニューは「菜めし」だ。
茹でた大根の菜っ葉とめしを混ぜれば完成。
といってしまえば簡単な料理だが、しお味をつけるタイミングで菜めしの味が変わってくるそうだ。
俺がしお味をつけるタイミングは茹でた後に菜っ葉を刻み、軽く水気をしぼって塩を混ぜ合わせる。
しばらく置いてしお味がなじんだ頃、菜っ葉に残っている水分をぎゅっと絞り、めしと混ぜる。
こうするとめしと菜っ葉をあわせてから塩を入れるより菜っ葉にしっかりとしたしお味が感じられる菜めしになる。
先ほどからあえて「しお味」と書いているのは、最近料理番組や食レポなんかでよく耳にする「塩味」を「えんみ」というのが俺はあまり好きではないからだ。
今回は菜っ葉がついた大根が手に入ったから作ったんだけど、都内に住んでいる俺には手に入る機会が少ない。
たまたま事務所からの帰りに守谷のスーパーで見かけて、「菜めし作ろう」って思って買ってきた。
スーパーとかがまだやっている時間に守谷の事務所から帰れる時、店に寄っていくことは俺の楽しみの一つだ。
色々安いのはもちろんだが、地元の農家さんとかの専門の売り場があって、その売り場を見るのが本当に楽しくてしかたがない。
事務所が守谷に移転して約1年半が経つが、こういった話をすると「いつこっちに引っ越してくるの?」と冗談まじりによく訊かれる。
守谷は本当に良いところだと思うんだけど、冬の寒さと春先の花粉が俺には尋常じゃなく、それを耐えることが出来ないんで引越しは・・・。
真冬や花粉症の季節でも守谷の探偵・調査はSHD探偵事務所 守谷へ
*「探偵食堂」は架空の店舗であり、実在しません。
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探偵食堂 ~きつねうどん~
調査が終わり、依頼者に報告を終えたころ、俺のもうひとつの仕事が始まる。
営業時間は調査が入ってない時。人は「探偵食堂」って言ってるよ。
メニューはない。勝手に注文されてもできないものは作らないよってのが俺の営業方針さ。
客が来るかって? それが結構来るんだよ。
今日のメニューはきつねうどんだ。
つゆは昆布と鰹節でとった出汁に酒、塩、うす口しょう油で作ったいわゆる関西風。
油揚げはお湯で煮て油抜きをしたあと前回紹介した「とうめし」のつゆで煮汁がほぼなくなるまで煮たもの。
麺は頂き物ので「備中岡山 手延べの里 手延べうどん」という乾麺。
ゆで方の説明書きに規定の時間ゆでた後に鍋にふたをして5分ほど蒸らすとある。そうすることによってもっちり感が増したような口当たりになる。
ちなみに俺の母親の実家は戦後まもなくに京都で創業したうどん屋だ。
まったく世に出ていない話だが、某有名しょう油メーカーさんの超ロングセラー商品である粉末関西風うどんつゆの素はうちの店の味を目指して粉末状の商品を開発(当時は液体での保存販売技術がなかった)されたそうで、その開発に祖父たちがアドバイスをしていたそうだ。
茨城県の探偵・調査は「めしや」じゃなくてSHD探偵事務所 守谷へ
*「探偵食堂」は架空の店舗であり、実在しません。