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探偵食堂 ~新米で白飯三昧~
調査が終わり、依頼者に報告を終えたころ、俺のもうひとつの仕事が始まる。営業時間は調査が入ってない時。人は「探偵食堂」って言ってるよ。
メニューはない。勝手に注文されてもできないものは作らないよってのが俺の営業方針さ。
客が来るかって?
それが結構来るんだよ。
今日のメニューは「白飯三昧」だ。
先日、はじめてふるさと納税を京都府京丹後市にして、その返礼品の久美浜三谷産の丹後コシヒカリが送られてきた。
もちろん今年の新米だ。
せっかくの新米だから『ごはんのお供』を少しづつ一杯ならべて白飯を味わおうじゃないか。
いつものように飯は土鍋で炊く。
用意した「ごはんのお供」は・・・、
京漬物「西利」の割干し大根「はりはり漬」としば漬け「赤しそむらさきの」に・・・
江戸時代から続く老舗「酒悦」の「元祖福神漬」と「梅干入りの白菜漬け」に「さば燻製」。
福神漬は明治10年頃にこちらの15代当主が発明されたそうだ。
それから前から気になっていた「ふじっ子煮」の「葉唐こんぶ」。
あとは鮭のハラスを焼いて、自家製のなめ茸、そして、ぬか床から出したてのきゅうりと小松菜のぬか漬け。
おまちっ。
そういやぁ「白飯に合うものは日本酒にも合う」って聞いたな。
言われてみれば同じ米だからそうだよな。
というわけで・・・
あいよ、
*「探偵食堂」は架空の店舗であり、実在しません。